つい先日、タイ政府のコロナ対策緩和が発表され5月3日からレストランなどの営業再開許可が下りた。
その時点では酒類販売禁止は5月31日まで継続すると発表されており、引き続きスーパーなどでもお酒を購入できない状態が続くと言われていた。
しかしながら、ここへきて突然の方針転換(いつものことだが)。朝令暮改レベルの内容変更。本日5月3日から酒類販売が再開となる。
バンコク県、チョンブリ県いずれも同様の緩和が発表された。
酒類販売禁止をさらに一か月延長する事はタイ世論からの反発も強く、酒類メーカー業界はプラユット首相へ禁止命令の緩和等を求める意見書を公開で送付していた。
これが認められた形だ。
ただし、許可される酒類販売は持ち帰りのみ。スーパーなどでの販売は許可されるが、飲食店で店内利用客が酒類を飲む事は禁止される。
そもそもなぜ酒類販売が禁止されていたのか。
タイのコロナ対策初期、緊急事態宣言に併せて人が集まることの禁止や飲食店の店内飲食禁止などを発表したが、タイの人々はお酒が大好き&みんなでシェアして食べるのが大好きなので、ビーチなどに集まって酒盛りをしていた。うぇーい。
これでは対策にならないと怒った首相が、
「酒が買えるから人が集まるんじゃー!酒も販売禁止じゃー!!!!」
と決めたからだ。
もともとタイはお酒好きの割に販売には厳しくて、普段でもお昼の11時〜14時と、17時〜24時しか販売できないという法律になっている。
それをコロナ対策と銘打って完全に禁止させた。しかも準備期間もなく。
なかなかの豪腕っぷりだ。酒に恨みでもあるのだろうか。
おかげさまで私を含めビールのストックを切らしてしまった人も多いだろう。
ただやはり経済への影響も大きく、特にSINGHA(F1ドライバーであるキミ・ライコネンや、Jリーグ・セレッソ大阪のスポンサー)、Chang(イングランド・プレミアリーグ、エバートンのスポンサー)などビール大手の業績が軒並み大幅ダウン。
政府へ意見書を提出する事態となっていた。
酒が買える=人が集まる というのは流石に無茶な論理。
社会全体が過敏に反応しすぎて
普通に生活している人にまで影響してしまうという典型例だ。
今日から段階的に規制緩和が始まる。
政府によれば、業界をリスクの高低から4つの段階に分け、1段階緩和するごとに14日ずつ監視をし、影響がなければ次の段階へ緩和を広げるという方針だそうだ。
第1段階はレストランやゴルフ場など6業態。
第2段階はなんだろう。正式発表はない。
おそらくバーなどの再開は4段階目だと思われる。
そもそも夜間外出禁止令は5月31日まで継続が決まっているし。
パタヤ、シラチャで普段どおり飲めるようになるのは早くて来月中旬と言ったところか。
そのときまでお店はちゃんと残っているのだろうか。