非常事態宣言中のタイ。
非常事態宣言発令以降、飲食店の店内飲食禁止や酒類販売禁止、国際線のフライト禁止、夜間外出禁止令など厳しい措置が続いている。
3月下旬に発令されたこの非常事態宣言の有効期限は一旦4月30日までとなっており、5月1日以降の動向について注目が集まっていた。
そんななか、本日27日の報道によると非常事態宣言は5月31日まで延長となった模様。
引き続きタイへの渡航禁止が継続される。
その他の規制延長有無については明日28日に議論され発令される模様。
併せて私が住むチョンブリ県知事もその内容を鑑みて翌29日に通達を出すそうだ。
先日、チョンブリ県知事は「5月1日以降に規制を緩和する可能性がある」と発表しタイ国内から大きな注目を集めていた。特にロックダウン中のパタヤでは失業者やホームレスが増加しており、一縷の望みを示した形だった。
事実、タイでは発生者数が日当たり15人前後と低水準で安定しており、緊急事態宣言および規制の効果は明らかに見て取れたため、それも背中を押す形となり、規制緩和への期待が高まっていた。
そういった背景から発表された内容だったが、住民たちの期待が上乗せされたが故に「規制緩和決定」と間違った形で噂が広まってしまい、先週知事が慌てて否定するというという事態にもなったのだが。
今日の発表はあくまで航空機のみ。しかしプラユット首相が緩和に対して慎重な姿勢を崩しておらず、一部の業種において感染リスクを下げた形で再開するという可能性はあるだろうが、期待された全面解禁は不可能に近そうだ。
詳しくは明日の発表を待つしかないが、おそらく来月も規制が残った生活になるだろう。
非常事態宣言からすでに1ヵ月。
あれだけ賑やかだった繁華街も今やゴーストタウン。
華やかな世界がとうの昔のことのようだ。
あと1ヵ月で済むのか、さらに延長になるのかも分からないが耐え忍ぶ生活が続く。
以前、海外赴任前に伝えられた言葉を思い出した。
「海外に行くときは、日本の代表として良識ある行動しなければならない。その国の人から見ると、あなたは”あなた個人”ではなく”日本人”として見られる。何か良いことをすれば”日本人は良い人”となるし、悪いことをすれば”日本人は悪いやつ”と、個人ではなく国民として判断される。私たちが色々な国に行っても友好的に迎えてもらえるのは、これまで何千、何万、何億という人たちが良識ある行動を取ってきたからだ。日本という国や日本人のイメージを覆すような態度・行動を取ってはならない。」
こんなときだからこそ、私たちは日本人の代表として責任ある行動をとり、
その国々で決められたルール、指示にしたがって正しく生活しよう。
個人のわがままで済む問題ではない。
これから将来その国にやってくるであろう日本人のためにもがんばろう。